サンセットを眺めながら、
心地よい接客のお店で1人ディナー。
しかも場所はずっと憧れていた
白と青の世界。
世界一美しいとも言われるサントリーニ島。
お料理は、ギリシア料理に
イタリア料理の要素も加えた創作料理。
しかし!!!
やばい…そんなにお腹空いてない…
それでも、まぁ軽めに
前菜とメインとデザートとコーヒー
くらいなら行ける。
いや、メインは無理かも。
パスタにしよう!
それでもコースの料金に届かないくらいで
一人で席を占領するには申し訳ないけど
大丈夫かなぁ…?
注文を快く受けてくださったので
安心しました。
しかし!
しかししかし!
【グリークサラダ】
フレッシュトマト、季節の野菜、フェタチーズ
※フェタチーズは、ヤギのミルクのチーズで
ギリシアではポピュラーです。
これなら、さっぱりしていて食べやすそう。
しかし運ばれて来たものを見て、
私は驚愕しました。

デカいよ!
しかもチーズ揚げてあるよ!
美味しいんです。
でも、サイズ的に4人くらいでシェアして
ちょうどいい感じ。
決して一人でどうにかできる
量ではありません。
そして、春巻きのように
皮に包まれて揚げてあるチーズ…
食べれど食べれど
フルーツトマトが止まらない。
もう、奥から湧いてんじゃね?
と思うくらいフルーツトマト。
正直せめて半分はと思って
物凄く無理をして食べました。
でも無理でした。
ウェイトレスさんに
「とても美味しいのですが、
お腹がいっぱいになってきました。
ごめんなさい」
と、ちょっとおどけてお腹をさすったりして。
「次のお料理の分は空けといてくださいね!」
なんて笑顔でお料理を下げてくれる
ウェイトレスさんを、
冷や汗ダラダラで見ていました。
もう1㎤も空いてねーよ…w
次は
【ラムのラグーソースのパスタ】
あ、写真撮ってないや…
なんか肉の主張が…
ビーフカレーくらい?
私のイメージではラグーソースってあの
ひき肉と細かく切った野菜のはずなんすけど
まぁ、肉は肉だ、デカいだけだ。
これも美味しい。
美味しいのに、
さっきのトマトで満たされてしまって入らない。
一口ごとにウエッて来る。
酷い馬鹿だなと思うかもしれませんが、
これ、私の元々の性格と
ちょっとした嫌な思い出が関係しています。
20年前、
母と母の従妹とイタリアに行きました。
日本ではパスタは充分メインになりますが、
イタリアでは
前菜一皿とパスタを一品ずつくらいしか
頼まないと、しばしば
「これで全部なの?」
とあからさまに嫌な顔をされることが
ありました。
酷い時は、メニュー渡すなり
「カルボナーラならこれだよ。
これだけ持ってくればいい?」
と言われたこともありました。
母も母の従妹も明るい性格で、
そんな対応をされても
「はい。それでお願い」
とニコニコしていました。
だけど私は居たたまれなくて、
肩身の狭い思いをしていました。
だからと言って、
たくさん注文して残す訳にもいかないし。
母達も全く気づいていない訳でなく、
敢えて見ないようにして
気持ち良く食事を取ろうとしていたのだと
思います。
でも、私は変に気を回し過ぎるというか、
所謂エンパスなので、
相手をことが見え過ぎて
反応を怖がる所が昔からあります。
その性質を上手く活かして
仕事をしている面もあり、
私がその人の感情や痛みを
同じように感じることが出来なければ、
今やっている精度のセッションは
出来ないと思います。
大きな武器でもありますが、
こういう時は本当に困る。
反応が怖くて、
勝手に気を回し過ぎてしまう。
美味しいのに、
無理矢理パスタをねじ込んでる私。
次第にお店のお客様も増えて来て、
皆楽しそうに談笑して
お酒を飲んで食事をしています。
私はお酒も飲めません。
「私、何やってるんだろう?」
サンセットが美ければ美しいほど、
こんな素敵な所へ来ても楽しめない
自分が嫌になりました。
旅の疲れも一気に出て来て、
だんだん体調まで悪くなって来ます。
夫と母に家を任せ、
寂しがる子ども達を残して、
ずっと憧れていた土地の
素敵なレストランに居て、
知らない人の顔色伺って、
無理に食べ物を口に放り込んでる。
主人から、さっき送った写真への
返事が来ました。
「綺麗だね!俺も行きたいなー
ゴハンは美味しい?」
ごめん。
全然美味しくないの。
楽しくないの。
ごめん。ごめん。ごめん。
「なんだか体調悪いかも。
途中で切り上げて帰ろうかな」
「大丈夫?無理しない方がいいよ」
挙げかけた手を何度も引っ込めて、
やっとスタッフの方を呼びました。
「体調が悪くなってしまったので、
もし出来たらデザートとコーヒーは
キャンセル出来ませんか?
無理ならお支払いだけします。」
と伝えると、ウェイトレスさんは
難しい顔をしてから、
「OK。キャンセルですね。」
と答えてくれました。
「本当にごめんなさい」
「こちらは問題ないけど、
それよりも、あなたは大丈夫?」
その後、お会計にはマネージャーと思しき
女性がやって来て、
何ごとも無かったかのように
笑顔で接してくれました。
カード払いの際は
請求額の近くにチップを含めた額を書いて
チップ分もカードで支払えると
ガイドブックで読んだので
そのようにしたのですが、
後から見たらチップ分は
加算されていませんでした。
お店を離れてから気づいたので、
戻ってチップを渡すのもどうなのか…
と思い、またもや落ち込みました。
休み休み歩いて、ホテルに着く頃には
少し気分も良くなっていました。
案内されたホテルの部屋は、
一人で使うにはもったいないほど!


これで少し元気を取り戻し、
20数時間ぶりにお風呂に入りました。
この後、また私の中で事件が起こります。
部屋ではWiFiが使えるのですが、
パスワードがわからなくて
フロントへ行きました。
先ほど部屋に案内してくれた年配の女性が
テレビを見てお菓子を食べていました。
「WiFiのパスワード教えて」
と言ったら、凄く不機嫌そうに
「部屋のキーは?」
と聞かれました。
後で知ったのですが、
部屋のキーに付いている部屋番号のプレートに
WiFiのパスワードが書いてあったようです。
しかし、私の部屋のキーホルダーは
一度取れでもしたのか
他の部屋の物より作りが簡素で、
パスワードも書いていなかったのです。
恐らくフロントの女性は、
最初に
「パスワードなら書いてあるだろう!」
と思い込んでイラついていたので、
私の部屋のキーを見て自分の勘違いに
気付いても
引っ込みが付かなかったのだと思います。
それにしても、キーホルダーに書かれた
WiFiパスワードを見落としていたとして
怒られる筋合いもないと思いますが…
ぶっきらぼうにパスワードを教えられ
「ありがとう」と言って部屋に戻ろうとすると
「ここで試して行け」と。
まぁいいかと思ったのですが、
パスワードの入力画面になりません。
もういいや。パスワードはわかったし、
出来たことにして戻ろうと思ったら、
なぜか見せろと言う。
そして
「パスワード!パスワード!」
と声を荒げるので、
「いつもはこれでできるんだけど、
なぜか出来ない。もういいから。
ありがとう」
と言ったら、
今度は自分のスマホの翻訳アプリで
「パスワードは〇〇〇〇」
と出してみせる。中国語で。
だから、最初は意味が解りませんでした。
「日本人なんだけど」
と言っても意味がないので、
「もういいから。ありがとう」
と言ってフロントを出ようとしました。
そして、ヘラヘラと笑いながら、
「おやすみなさい」
と挨拶しました。
フロントの女性はそっぽを向いたまま
「おやすみ」
と返事しました。
なんだ、おやすみなさいって。
私は嫌なヤツにまでこうして機嫌を取る。
こういう自分、本当に嫌いだ。
部屋に戻ったら、
悔しくて泣けて来ました。
私は本当に、ここへ何しに来たんだろう。
日本はもう真夜中。
主人に
「寂しい。帰りたい。」
とLINEを送って、
いつの間にか寝ていました。
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